山口県防府市の魅力を発信しているブロガー、ほしにゃーです。
今回は防府市情報ではなく、有名ブロガーていないさん(@tei_nai)とカラーひよこさん(@colorhiyokoma)主催のブロガー連動企画、#好きな映画ベスト3に参加させていただきました。企画の内容はこちらです。
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カラーひよこさんと共催で、ツイッター&ブログ連動企画開催します‼️
概要はこちらをチェック👇https://t.co/t5DxPO9hrW
私のベスト3👇https://t.co/WHkHbB8wWZ
カラひよさんのベスト3👇https://t.co/gABQmtJFmN
みんなの #好きな映画ベスト3 も教えてね
(つづく) pic.twitter.com/8V9HP1pPgR— ていない🐱ごきげんミニマリストブロガー(スランプ中) (@tei_nai) February 13, 2019
ていないさんがフォロワー6000人、カラひよさんが5000人突破を記念してのおめでたい企画に参加できて光栄です!
好きな映画ベスト3を選ぶ前に
みなさん映画はお好きですか?
父が映画好きだった影響もあり、私は子供のころからたくさんの映画を観てきました。
『初めてのラブシーンはカーテン越しで外人』がほど良い、などという言葉を聞いたことがあります。が、幼い私と一緒に007シリーズを観ていた父がそこまで配慮していたかどうか……私の初恋はジェームズ・ボンドです。我ながら渋い。
そんな遠い記憶はさておき、好きな映画をたった3つに絞るのはとても難しい。
それぞれの国独自の素晴らしさがあって……と『ローマの休日』のアン王女のような台詞を吐いてしまいそうなので、私独自のテーマを決めました。
さらば、わが愛/覇王別姫
HERO
私の好きな映画① インファナル・アフェア
映画の概要
インファナル・アフェアシリーズ | |
制作国 | 香港 |
公開年 | インファナル・アフェア(2002) インファナル・アフェア無間序曲(2003) インファナル・アフェア終極無間(2003) |
監督 | アンドリュー・ラウ / アラン・マック |
ジャンル | クライムサスペンス・バイオレンス |
キャスト | トニー・レオン/アンディ・ラウ/アンソニー・ウォン/エリック・ツァン/レオン・ライ/ショーン・ユー他 |
リメイク | マーティン・スコセッシ監督「ディパーティッド」 TBS・WOWWOW制作「ダブルフェイス」 |
まず最初にお伝えしたいのは、メインではないにしろかなりバイオレンスシーンがあります。ですのでこのジャンルが苦手な方、心臓が弱い方には全くお勧めできません。
警察に潜入したマフィアの手下ラウ(アンディ・ラウ)VSマフィアに潜入した警察官ヤン(トニー・レオン)の騙し合い、葛藤がストーリーの大筋です。
インファナル・アフェアシリーズは3部作になっていて、『現在・過去・現在の少し先としての結末』として3部で全てが完結する作りになっています。
『一度迷い込むと抜け出すことができない心の苦しみ』がインファナル・アフェアシリーズのテーマになっています。
1だけでも十分楽しめる作品ですが、3まで観た方がよりこの映画のテーマの醍醐味が味わえます。
数奇な運命に翻弄された二人の“潜入者”ですが、内なる善と悪のせめぎ合いという点ではラウの孤独と狂気が見所でしょうか。
トニーファンとしては、ヤンがドクター(ケリー・チャン)に見せる恋心、ままならない現実への苛立ちやマフィア仲間キョンへの友愛がキュンと来ます!
ジョン・ウー監督の『男たちの挽歌』が香港ノワールの始まりですが、インファナル・アフェアもその流れを汲みつつ、より緻密で大胆に深化させた作品に仕上がっています。
豪華な俳優陣
香港映画の有名俳優が夢の競演をしているということもこの映画の魅力の一つです。
ここに挙げる以外も、香港・中国映画好きならほぼ「見たことある」俳優ばかりです。
- トニー・レオン(梁朝偉)-ヤン役
香港のみならず国際的にも評価の高い俳優。コメディからシリアスまでこなす名優。
代表作:恋する惑星/ブエノスアイレス/悲情城市(ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞/作品賞)/花様年華(カンヌ国際映画祭/男優賞)/ラスト、コーション(ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞/作品賞)/レッド・クリフなど。 - アンディ・ラウ(劉徳華)-ラウ役
香港で人気・実力のある香港四天王の一人。香港のアカデミー賞である香港電影金像奨の常連。善人役やヒーロー役が多い正統派俳優のイメージが強いが悪人役も演じる。
代表作:メイド・イン・ホンコン/マッスルモンク/ファイターズ・ブルース他 - アンソニー・ウォン(黄秋生)-ウォン警視
イギリス-中国のハーフ。ブレークした映画があまりにもクセのある役だったので怪演俳優というイメージがあるが、味のある渋い演技が魅力。日本では一部からあきおさんと呼ばれている。
アンドリュー・ラウ監督
この映画の監督アンドリュー・ラウ(劉偉強)はアクション映画で大変有名な監督ですが、「キョンシー」シリーズや王家衛監督作品「恋する惑星」など撮影でも活躍しています。
迫力のあるアクションシーン、極限状態に置かれた男たちの葛藤や友愛を描かせるなら、アンドリュー・ラウとジョン・ウーが双璧。
日本との関わりもあり、インファナル・アフェアシリーズとほぼ同じスタッフで制作された映画「頭文字D」(2005)は日本人キャストも出演し、日本で撮影されています。
私の好きな映画② さらば、わが愛/覇王別姫
映画の概要
さらば、わが愛/覇王別姫 | |
制作国 | 1993年 |
公開年 | 香港・中国合作 |
監督 | チェン・カイコー(陳凱歌) |
ジャンル | 歴史・恋愛物 |
キャスト | レスリー・チャン/チャン・フォンイー/コン・リー |
受賞 | カンヌ国際映画祭パルム・ドール |
映画『さらば、わが愛』は日中戦争や文化大革命など、激動の時代の中に生きた京劇俳優二人とその妻の愛憎を壮大なスケールで描いた大作であり、日本でも舞台化されています。
レスリー演じる『蝶衣』の儚い美しさと、コン・リー演じる『菊仙』の女性ならではのたくましくも母性溢れる演技が対照的です。
対して、二人に愛される小楼がそこまでの男か?というのも事実なのですが……
覇王別姫とは
覇王別姫とは京劇の演目です。後に前漢の祖となる劉邦は、共闘していた項羽を騙して窮地に追い込みます。
垓下の戦いで絶対絶命の危機に瀕した項羽が、恋人である虞美人との別れを惜しんだという故事から作られた作品です。
チェン・カイコー監督
チェン・カイコー監督は『さらば、わが愛』の時代設定である文化大革命を生で体験した世代です。
中国の豊かな文化が否定され、破壊されていく様子のリアルさは実体験を基にしているのでしょう。
国際的に評価の高い監督であり、カンヌのパルムドールを獲った『さらば、わが愛』以外にも『黄色い大地』『大閲兵』『人生は琴の弦のように』『北京ヴァイオリン』などが代表作です
2005年には真田広之(日本)、ニコラス・ツェー(香港)、チャン・ドンゴン(韓国)を起用した映画『PROMISE無極』で日本でも話題になりました。
私の好きな映画③ HERO
この映画も香港・中国オールキャストの豪華な作品です。
映画の概要
HERO(英雄) | |
制作国 | 香港・中国 |
公開年 | 2002年 |
監督 | チャン・イーモウ(張芸謀) |
ジャンル | 武侠物 |
衣装 | ワダ・エミ |
キャスト | ジェット・リー/トニー・レオン/チャン・ツィイー/マギー・チャン/ドニー・イェン/チェン・タオミン |
後に始皇帝となる秦王は常に刺客たちに命を狙われ、厳重な警備体制を敷いていました。
100歩以内には誰も近づけない秦王のもとに、最強の刺客たちを倒してきたという男『無名』(ウーミン)が現れ、その経緯を話し始め……
ハリウッド進出したジェット・リーが主演。演技ではなく本格的な武術を会得しているジェット・リーとドニー・イェンの、静と動を縦横無尽に行き来する雨の中の戦いが美しい。
衣装は日本人ワダ・エミさんが担当していて、広大な中国の景色に映える鮮やかな色彩もこの映画の見所です。
武侠映画の面白さ
香港・中国の武侠映画に欠かせないのがワイヤーアクションです。
武侠映画では人が簡単に空を飛び、拳で大地を揺るがし、不思議な力を発揮して敵を倒します。
そんなのありえないと拒否反応を示す方もいらっしゃるのですが、これは中国武術に由来する力を表現しているものです。
簡単に言うと、修行することで超人的な力が身に着いちゃう。仙人も元は人間ですしね。
才能もありますが功夫は修行すれば誰でも会得できるので、映画の中での『男女の垣根』が他国よりも薄い気がします。
内なる力も重要なので“ゴリゴリの筋肉がついていないと勝てない”という常識が通用しないのも武侠物の面白さかもしれません。
チャン・イーモウ監督
チャン・イーモウ監督は高倉健の大ファンだそうで、監督の猛アプローチにより高倉健主演映画『単騎、千里を走る。』という映画を撮ったほどです。
カンヌ、ヴェネツィア、ベルリン国際映画祭で賞を獲得しており、アメリカや英国などでも評価の高い監督です。
しかし、主演女優に公私ともに惚れこむタイプの監督らしく、初期に重用していたコン・リーとは不倫関係にあったことでも有名です。
代表作 紅いコーリャン/紅夢/上海ルージュ/初恋のきた道/LOVERSなど多数。北京オリンピックの開会式・閉会式も担当していました。
香港・中国映画の世界へ
日本とも違う、欧米とも違う、独特の世界観を持つ香港・中国映画は今回ご紹介したシリアスタッチのものばかりではありません。
いろいろと辻褄が合わなくない?とツッコミを入れたくなる作品も多いですし、荒唐無稽にも程がある!と笑っちゃう作品も見かけますが、それもまた魅力です。また日本人俳優がひょっこり出演していることもよくあります。
ハリウッドやヨーロッパの洗練された映画も素晴らしいですが、たまにはアジア圏の映画もご覧になってみませんか?
この企画に参加したブロガーさんは、ていないさんのブログでまとめてありますので興味を持たれた方はこちらから
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