日本三大天神をご存知でしょうか?
天神とは、学問の神様として知られる平安時代の貴族、菅原道真を祭った神社(天満宮)のことです。
天満宮の中でも代表的な三社である北野天満宮(京都)、太宰府天満宮(福岡)、防府天満宮(山口)を日本三大天神と言います。
防府天満宮とは
宇多天皇や醍醐天皇に重用されていた菅原道真は、宮廷内の権力闘争に敗北して遠く大宰府へ左遷されます。
道真が大宰府で没した後に天変地異が重なったことが『朝廷への祟り』ではないかと怖れられ、その怒りを鎮めるために天満天神として祀られるようになりました。
防府天満宮は、道真が亡くなった翌年(904年)に創建されました。
日本最初の天神さまと呼ばれる防府天満宮では一年を通して多くの祭事があり、防府の街が活気づきます。
防府天満宮の主な祭事
- 牛替神事 – 2月3日
- 菅原道真御誕辰祭 – 例年8月3日から5日
- 防府天満宮夏祭り花火大会 – 8月5日
- 花神子社参式 – 例年10月上旬
- 御神幸祭 – 例年11月第4土曜日
Wikipediaより引用
特に11月に行われる御神幸祭は裸坊祭(はだかぼうまつり)の名で知られています。
急な階段を御網代(あおじろ)と呼ばれる重い神輿を引いて上り下りする勇猛な祭りで、防府の街中にも神輿が練り歩きます。
防府天満宮の梅まつり
防府天満宮にはおよそ16種類・1100本の梅が植えられており、毎年梅の季節になると『梅まつり』が開催されます。
梅まつりの初日には稚児舞奉納や出世梅の配布、甘酒接待などがあります。
私が行った日は平日でしたが、大型バスが一の鳥居近くに停まっていてたくさんの参拝客が訪れていました。
梅まつりとは別に、道真は学問の神様として知られているので、受験生やその関係者が合格祈願の絵馬がびっしりと奉納されていました。
そして天神餅!
博多っ子の私は梅ヶ枝餅(太宰府天満宮)と言いたくなるのですが、防府天満宮では天神餅という名前の焼き餅が絶品です!
白餅、よもぎ餅、梅餅の3種類ある天神餅ですが、どれも美味しすぎて何個でもペロッと食べられます。
私のお勧めは梅餅で、中の餡は梅の味がします。お祭りがない時期は参道にあるお店で購入できます。
防府天満宮へのアクセス
防府天満宮はJR山陽本線防府駅から、歩いて15~20分ほどの場所にあります。
駅から防府天満宮へ続く道に商店街がありますが、商店街の中にあるカフェも要チェックですよ。
防府駅の構内にある防府市観光案内所にマップなどがありますので、初めて防府にお越しの方はご利用くださいね。
車でお越しの際は山陽自動車道防府西インターチェンジか、防府東インターチェンジで一般道へ降りて10分ほどの距離です。
参道入口にある『まちの駅うめてらす』に隣接した無料駐車場と、道路を挟んだ対岸にも無料駐車場があります。
また天神山公園の近くにも参拝者用の駐車場が完備されています。
防府天満宮の梅まつりに行こう!
初詣や諸祭事の時は、多くの参拝客で溢れる防府天満宮。
お茶がいただける茶室芳松庵や、防府市を一望できる春風楼、毛利元就の参謀本部としても使用された大専坊などまだまだお伝えしきれないスポットがたくさんあります。
防府天満宮の梅をイメージしたピンク色を基調とした、防府の名産品やグッズもお忘れなく。
参道にある「うめてらす」や防府駅近くのルルサスにある「幸せますアンテナショップゆめざ」で購入できます。
寒さも緩み、温かい日差しの中で咲き乱れる梅花の美しさと妙なる芳香を体験しに、防府市までお出かけになりませんか?
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